17年のバドミントンが教えてくれた教訓: 情熱、幸福感と競争心の微妙な調和
- Marc
- 2024年3月28日
- 読了時間: 10分
更新日:4 日前
はじめに
2007年、人生における新たな章が開かれました。その年、「バドミントン」という新しい友達に出会い、以来17年以上にわたり、このスポーツは僕の個人的な成長と共に歩んできました。
バドミントンは成長を促し、僕を見守り、これからも予想もしなかった進化を引き出してくれることでしょう。
この記事を通して、バドミントンが僕にもたらした、スポーツ的成就だけでなく、個人的な充実感についても皆様に共有したいと思います。
長年にわたる情熱、そして日常の一部となったこのスポーツの深淵に、一緒に飛び込んでみませんか?
I. 2007-2013: 新フランス社会生活への第一歩
a) 7歳での出会い
2002年から2005年まで東京に住んだ経験を経て、2005年にフランスに移り住みました。新しい国での生活に慣れるため、両親はスポーツを勧めてくれました。
多くの男の子がそうするように、僕はサッカーを選びました。同時に母はフェンシングにも僕を登録させました。2005年から2007年の間、これら2つのスポーを並行して続けましたが、どちらにも楽しみを見出すことはできませんでした。
サッカーではプレイヤーが多すぎること、そして才能のある子が優遇される環境にフィットしませんでした。プレイ時間が少ないことに飽き飽きしてしまいました。フェンシングはルールが複雑で、ピンとこなかったのです。
一方、家のすぐ近くのクラブで、親せきがバドミントンを楽しんでいました。さらに、天気の良い日には庭でもバドミントンをしていました。自然と、2007年にはバドミントンへと興味が移り、6歳の時に始めた庭での遊びが、7歳で公式にクラブでプレイすることへと発展しました。
b) バドミントンへの情熱が芽生える
最初は特に親せきに影響されてバドミントンを始めましたが、次第に自分自身の中でこのスポーツへの愛が育ちました。初めてのトーナメントでの敗北にも関わらず、この種目で成功する人々から学んだ戦略を取り入れ、若さを武器にクラブ内での地位を築き上げていきました。
c) 競技への転換点
その当時、クラブには同年生まれの若き才能がいました。彼は既にその年齢で非常に高いレベルで競争していました。彼はもちろん県代表であり、地方大会の決勝によく出場していました。同じ年齢で既にそんなに上にいることから、僕は彼を非常に尊敬していました。
のちに、彼との練習やダブルスでの試合を通じて、競技としてのバドミントンに対する意欲を高めました。そして、次第に県大会での自分の成績も上がり始めました。
そこで若い頃に重要なのは義務感ではなく、純粋な喜びを感じながらスポーツに取り組むことだと感じました。
II. 2014/2020: まだ揺らぐ炎
a) 競技参加と力の向上
ついに、僕の中に炎が灯りました。激しい努力と結果がもたらすサイクルに身を置くことを覚えました。パートナーとは素晴らしいシナジーを生み出し、県内での知名度を上げ始めました。
当時、大会のファイナルに進むにつれ、体育館が僕たちを見守っている感じがします。大人も子供も僕たちのプレイを見て楽しんでくれているのが分かりました。
実際、2024年の今でも、僕たちの試合を見て育ったという若者から声をかけられ、彼らに良い影響を与えられたことを誇りに思っています。
2015年に重要な出来事が僕の成長に印をつけました。ついに、ついに若手選手県代表チームに加わりました!
多くの若手選手が幼いころから県代表としてサポートを受けていますが、僕が入部したときはその中で最も年上でした。実は選抜は16歳までなので、入団できるのはあと1年しかありませんでした。努力がいつか報われると信じて、一回も自分を疑いませんでした。
そして15歳で、地方大会への参加も始めました。地方大会で県代表チームのTシャツを着ることができ、これは大きな誇りでした。今でもそのTシャツを着てトレーニングをしています。
b) 進行を妨げた障害
ここまではすべて順調でしたが、暗雲が立ち込めます。まずは、この期間は15、16歳で、思春期真っ只中でした。また、プライベートで色んな変化があり、新生活に適応するのが難しかったのです。これらの状況がバドミントンへの情熱に影響を及ぼしました。
さらに、バドミントン人生において辛い出来事がありました。バドミントンを愛するようになり新たな次元へ導いてくれたパートナーが、勉強を優先するために競技から退くことになりました。共に成長した相棒を失ったのです。
これらの理由から、モチベーションが著しく低下し、競技への情熱を失いました。トレーニングへの意欲を感じなくなり、人生全体においても元気がなった時期でした。
c) 周囲の支援と充実の重要性
思春期を通じて、唯一の明るい避難所だったのは実家のバドクラブでした。家族のようなクラブは、僕がここ10年間成長するのを見守ってくれました。夜2時まで遊んだり、飲んだり、食べたり、素晴らしい人たちが集まる場所です。
僕を支えてくれたのはバドミントンそのものというよりも、そこにあった人間関係でした。お互いを理解し合い、深い繋がりを感じられる環境で、それはスポーツ以上に大きな意味を持っていました。
2016年から2018年の期間、クラブがそばにいてくれたことに本当に感謝しています。彼らの受け入れと支援には、永遠に感謝の気持ちでいっぱいです。彼らがいたからこそ、僕は正しい道を歩み続けることができ、思春期にありがちな迷走を避けることができました。競技の結果よりも、この3年間を乗り越え、人生で最も大切なものに焦点を当てることができました。
そうして徐々に立ち直りを見せ、2018年に大学生として新たな章を迎えました。新しい生活の始まりは、僕にとって大きな刺激となり、再び真剣にトレーニングを重ね、競技に対する思考を新たにしました。2019年のインタークラブでは、シングルスで無敗を達成するなど、再び競技に対する飢えを感じるようになりました。
物事が常にスムーズに進むわけではなく、必ず落ち込む時期があります。そんな時こそ、支えてくれる人たちに囲まれることが重要だとわかりました。さらに、競技成績を追い求めるよりも、自分の充実と幸せを優先することの大切さを学びました。
要するに、その環境にいることに満足し、周囲の人たちと良好な関係を築くことが、何よりも価値のあることなのです。
III. 2020- 新たな次元の探求
a) 時間を要する変化
2020年、世界は新型コロナウイルスの影響を受けました。個人的には中国での一年留学がドタキャンされました。この出来事によるショックから立ち直るのは容易ではありませんでした。挫折を乗り越えるためには、変化が必要でした。
コロナウイルスの2年間、バドミントン成長が停滞し、家族のような雰囲気よりも、大会を求めるようになった自分に気づきました。
そこで、13年間忠誠を誓ったクラブを離れ、新たな挑戦を求めることに決めました。そして県内最強クラブへの移籍を決意しました。
移籍はすぐには馴染めるものではありませんでした。新しいクラブへの移動には電車と自転車で45分、帰りは1時間もかかりました。これらの移動は、非常に疲れるものでした。
また、クラブへの移動に費やす時間を考えると、社交や人間関係の構築を避け、トレーニングのみに集中しました。しかし、この戦略が長期的には間違っていると分かりました。
これは、以前のクラブで感じていた充実感と同じだと気づきました。結果よりも自己実現を優先すべきだという教訓を再認識しました。そして、自分だけのためではなく、クラブの人々のためにも進化したいというポジティブなモチベーションを育てることができました。
新しい環境で社会的にも快適になり、楽しんで通うようになった時、真の意味でトレーニングに集中できるようになりました。
b) 高水準の発見
2022年シーズンは、クラブでの人間関係を全力で楽しく過ごしながらも、トレーニングに全力を尽くす、新しい戦略を採用しました。
この変更は、スポーツに対するアプローチにおいて大きな転換点となり、以来、自分がこれほどまでに快適に感じたことはありませんでした。周囲の人々との良好な関係が、この新しい環境での自信と充実感を生み出しました。
そこからバドミントンへの取り組み方を大きく変えました。これまでトレーニングには一生懸命取り組んできましたが、特別な追加活動はしていませんでした。差をつけるには、トレーニングの外で何かをしなければならないと気づきました。同じトレーニング時間を過ごすだけでは、他の人と同じペースで進歩するだけです。
そのため、これまで電車と自転車の組み合わせで帰宅していましたが、2022/23シーズンからは全ての移動を自転車で行い、約50分間のサイクリングを週三回そるようになりました。
初めは困難でしたが、徐々に身体と精神が慣れてきました。心身ともに進化し、足が強くなり、心肺機能が向上しました。この自信が、国内ランキングに到達する助けとなり、シーズン終了時にはフランスで国内ランキング690位になりました。
c) トレーニングへのより賢いアプローチ
2022/2023シーズンは、トレーニング外での自己管理を確立したことで、新たなステージに立ちました。しかし2023/2024シーズンは、新たに追求したいテーマがありました:知性の向上です。なぜトレーニングに頻繁に来ない人が、真面目な選手より早く進歩するのか?その理由は彼らがより効率的で、うまく機能することに集中しているからです。
戦略的な知性、相手のパターン分析、自分の精神的パターンの理解、なぜそれが効果的なのか?等々について深く掘り下げました。バドミントンを、チェスのように、より知的で総合的な視点から捉えるように勉強しました。
例:
心理的な強さの発見:
思考: 長い試合をどう心理的に保つか?
解決策: 耐久力への慣れを身につける → 月300kmのサイクリング
技術の向上:
思考: 技術をどう向上させるか?
解決策: フィードバックを得る → 練習や試合を録画し、コーチと共に振り返る
戦術の発展:
思考: どうすればポイントを稼げるか?
解決策: 勝利への連鎖を分析 → 勝ち点につながるパターンを分析し、統計を取る
身体的な調整:
思考: トレーニングの量が多すぎ、身体に負担がかかっている
解決策: 無理をしない → 体が疲れている時は休息を取ることに恥を感じない
等々。
これらの考え方を深めることで、スポーツに対する理解が深まりました。詳細な点に目を向け、スポーツの繊細な面を理解し始めた時、新しい世界が開きました。ダブルスやミックスダブルスでも楽しみを取り戻し、モチベーションと意義を結びつけることができました。
このおかげでスポーツに対するアプローチに新たな段階に入ったと感じています。この文章を書いている時点で、フランスのトップ500に入ることができ、まだ成長の旅は続いています。

結論:
バドミントンが教えてくれた教訓は計りきれないものであり、人生に深く影響を与えてくれました。
バドミントンの旅はまだ進行中で、これからも多くの驚きがあると知っています。将来がどうなるか楽しみでたまりません。
今後数年で目標を達成した際に、この記事の続きを以下のように書き直したいと思っています:
達成感と喜び: 家族、友人、コーチ、そしてクラブの皆が、僕の成長と持続的な努力に誇りを持ってくれているのが究極の喜び
貴重な思い出: スポーツの側面を超えて、人間関係や旅、青少年のコーチングから日本でバドミントンを練習できたことまで、人生で最も大切な思い出
感謝の気持ち: このスポーツが僕に与えてくれた価値観と経験に永遠の感謝
未来への展望を共有できる日を楽しみにしています !
バドミントンへ、これまでのサポートに感謝しています !
これからも夢を追い続けさせてもらいます !
17年のバドミントンが教えてくれた教訓: 情熱、幸福感と競争心の微妙な調和 - Marc
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